森北喜久馬
沖縄・宮古島の沖合で起きた陸上自衛隊のヘリコプター事故で、亡くなった第8師団の坂本雄一・前師団長ら10人の葬送式が18日、陸自健軍駐屯地(熊本市東区)で営まれた。遺族のほか、岸田文雄首相や防衛省・自衛隊の幹部、蒲島郁夫・熊本県知事ら関係自治体の首長、国会議員ら約290人が参列した。
岸田首相は「職務の遂行に全身全霊を捧げていた隊員を失ったことは大きな痛手であり、無念でならない。ご遺族の深い悲しみを思うと胸塞がる思いを禁じ得ない」と弔辞を述べた。
式の執行者である山根寿一・陸自西部方面総監は「ご家族には、これからもできる限りの支援をさせていただくと同時に、航空事故の絶無を期していくことをお誓い申し上げる」とあいさつした。
式典終了後、蒲島知事は取材に「遺族には小さな子もいて、痛ましかった」と話した。
陸自ヘリは4月6日、第8師団(熊本市北区)の坂本師団長ら10人を乗せて南西諸島を視察中、宮古島沖に墜落。坂本氏ら6人の遺体が引き揚げられ、残る4人も5月末に死亡と判断された。(森北喜久馬)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル